親日国としても知られる台湾。実は近年、アジアの中でも特にポーカー熱が高まっている国の一つでもあります。
今回は、実際に筆者が台湾へ渡り、大型大会である**APT(Asian Poker Tour)と、台湾独自の文化である「時限式キャッシュゲーム」に参加してきました。
「英語が話せなくても大丈夫?」「エントリー方法は?」といった疑問にもお答えしながら、現地の様子をレポートします。
APT Championship Taipei 2025 参戦レポート

アジア最大級のポーカー大会、ASIAN POKER TOUR(APT)。
今回参加したのは、通常のAPTよりもエントリー費やプライズが高額に設定されているチャンピオンシップ大会「APT Championship Taiwan 2025」です。
[公式リンク:APT Championship Taiwan 2025 Events]
会場:Red Building(Red House / 西門紅樓)エリア
会場となったのは、台北のポーカーイベントで頻繁に使用されるイベントスペース「Red space」などが集まるエリアです。

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規模感: ポーカーテーブルは100台以上、参加者は1,000人規模という熱気あふれる会場でした。
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物販: 入口付近ではAPT公式グッズの販売も行われています。
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喫煙事情: 会場内は完全禁煙です。喫煙所も設けられていないため、休憩時間には会場前の道路に喫煙者が集まっていました。
トーナメントへのエントリー方法

海外でのトーナメント参加に不安を感じる方もいるかもしれませんが、手続きは非常にシンプルです。
必要なもの
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パスポート
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参加費(現金)
登録手順
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会場奥にある「REGISTRATION(レジストレーション)」カウンターへ向かいます。
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スタッフに「I want to register for [トーナメント名]」と伝えるか、スケジュール表を指差せばOKです。(身振り手振りでも十分伝わります)
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パスポートを提示し、エントリー費を支払います。
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シート番号(テーブル番号と席番号)が書かれたレシート(チケット)を受け取り、指定の席へ向かいます。
今回は残念ながらインマネ(入賞)ならず……!
インマネした場合の手続きはお届けできませんが、登録までは英語に自信がなくてもスムーズに行えました。
台湾独自の「時限式キャッシュゲーム」とは?
台湾でのポーカー事情を知る上で欠かせないのが「時限式キャッシュゲーム」の存在です。
台湾では法律上、賭博行為が禁止されており、一般的なキャッシュゲーム(現金をチップに変えてそのまま換金するゲーム)は原則行えません。しかし、ポーカーは「競技性のあるマインドスポーツ」と解釈され、トーナメント形式であれば開催が認められています。
そこで生まれたのが、擬似的にキャッシュゲームのような遊び方ができる「時限式」のシステムです。
時限式キャッシュゲームの仕組み
通常のトーナメントとは異なり、以下のようなルールで行われます。
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制限時間: 2時間などで区切られ、時間内で終了します。
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チップ換金: 制限時間終了時点の手持ちチップ量に応じて、賞金として還元されます。
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ブラインド: 時間内で1度だけ上がることが多いです。
【賞金の仕組み(例)】
エントリー費 :NT$66,000分のチップを受け取ります(差額のNT$600はレーキ/手数料)。
終了時にチップが増えていればプラス、減っていればマイナスになりますが、「チップ量=現金」と完全に等価ではないケース(1位にボーナスが配分され、2位以下が少し減額される等)もあるため、各ポーカールームのルール確認が必要です。
ポーカールーム「Ace8」での実戦体験
今回は、台湾で最もメジャーなポーカールームの一つである「Ace8 – Poker 国際撲克競技協会」へ行ってみました。
Ace8 入店から着席までの流れ
初めて訪れる場合は、受付で「First time here(初めてです)」と伝えましょう。会員登録の手続きが行われます。
入店時に必要なもの
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パスポート
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Googleアカウント(店内の端末でログインを求められます。パスワードを忘れずに!)
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LINEアプリ
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現金
ゲームの選択
登録後、希望のゲームを伝えます。
筆者が訪れた日は、3,400の卓は立っておらず、6,600の時限式キャッシュゲームか、参加費400のデイリートーナメントが稼働していました。
少しウェイティング(待ち時間)があった後6,600の卓へ参加しました。
いざ、実戦!
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種目: 時限式キャッシュゲーム
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バイイン: NT$6,600
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スタートチップ: 60,000点
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ブラインド: SB200/BB300 → SB300/BB500(1時間経過でアップ)
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制限時間: 2時間
結果は…?
80,700点で終了!
受け取った賞金は NT$7,900 でした。
バイインが6,600だったのでプラスNT$1,300(約6,000円)の勝利です。
2時間でNT$600分のレーキ(手数料)が引かれる計算になるため、タイトに守りすぎていると大きく勝つのは難しい構造だと感じました。ある程度アクションを起こしてチップを増やしに行く必要があります。
同卓の雰囲気
両隣のプレイヤーはとても親切で、英語で話しかけてくれたり、ジョークを言い合ったりと、非常にフレンドリーな雰囲気でした。
台湾ポーカーの感想とまとめ
今回は観光メインの滞在でしたが、トーナメントと時限式キャッシュゲームをそれぞれ楽しむことができました。
台湾プレイヤーの特徴
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アグレッシブ: しっかりと3bet、4betを返してきます。
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メリハリがある: ブラフもバリューベットもしっかり打ってくるため、非常にやりがいのあるゲーム展開になりやすいです。
語学について
カタコトの英語や身振り手振りでも、こちらの意図を理解しようとしてくれる優しい方が多い印象でした。嫌な思いをすることは一度もなく、「また必ず来たい」と思える素晴らしい国です。
海外ポーカーデビューを考えている方にも、台湾は自信を持っておすすめできます!
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