こんにちは、しょぼんです。
あらすじ
変態とも言えるほど本が好きな主人公。
寝ているとき以外は歩く時にも遊ぶ時にも本を読んでいるほどの本好きである。
そんな主人公が死んでしまい転生した先は、金持ちでもなく、貴族でもなく、貧乏な家庭の貧弱ですぐに体調を崩す幼女の身体。
本は存在するようだが貴族だけが買えるような価格であり、市民には全く手が出ない普及率のようだ。
「本がないなら作ればいいじゃない」そう考えるが、この貧弱な身体では何を作るのもできやしない。
そんな主人公が自分の欲望を満たすために本を求め、本を作り、本が読める生活を目指し猪突猛進で進んでいく物語です。
登場人物の紹介
この作品の主人公は、両親へと恩を返す前に死んでしまったこともあり、転生後の世界では家族や身近な人との絆をとても大切にします。
本を作る過程や、ファンタジーな世界観も楽しめるのですが、人との絆、家族の愛、人間関係がとても面白い作品だと思います。
そんな魅力的なキャラクター達を紹介します。
マイン
本が大好きで本のために生き、本を目の前にすると常識や考えることを放棄してしまうような本大好きお化けな主人公。
転生後はすぐに熱を出してしまう身体に絶望し、本が簡単に手に入らない環境にも絶望してしまう。
最初の頃はやりたいことを決めると猪突猛進で進んでいくので、周りへの配慮などが足りず、色んな人とのぶつかりなどが発生してしまう。
かと言って物語の後半にそれが直ったかと言えばそうでもない。ある意味ブレない主人公である。
ルッツ
大工の息子であり、マインの一番の理解者になっていく少年。
基本的には親の職業と同じ職業に就くことが一般的というこの世界で、商人になりたいという夢を持っている。
自身の夢を叶える手助けをしてくれたマインに感謝し、マインの夢を叶える手伝いをすること決心する。
マインの暴走を止められる数少ない人物であり、いつまでもマインに振り回される一人でもある。
ベンノ
商人の中でも利に敏く、最近頭角を現してきた商店の旦那。
過去に妻を亡くしており、それ以来ずっと独り身である。
マインの異常性にいち早く気付き、マインが生み出す画期的商品をできるだけ独占して販売しようとする。
しかし、マインのこともしっかりと考えており、マインの周りの問題をできるだけ解決しようと動いてくれる。
主人公のことをしっかりと叱ってくれる、マインの良き理解者の一人である。
フェルディナンド
神殿の神官長であり、美形の貴族。
何をさせても優秀であり、貴族の中でもトップクラスの魔力を持っている。
貴族でも珍しいほどに自分の本を持っており、本にしか興味がないマインを上手く操れる筆頭人物。
貴族院には数々の伝説を残しており、この作品の中でもトップクラスの賢さと力を持っている。
生まれや育ちのせいで金や権力とは無関係の家族の愛というものが信じられないが、密かに憧憬を抱いている。
何をさせてもトップクラスの実力を持っているので、なろう系の主人公はこっちなのじゃないかと思うほどである。
魅力的なポイント
この作品はかなり長めの作品であり、章ごとに周囲の環境や登場人物が変わっていく印象があります。
場面ごとの登場人物がそれぞれ魅力的でもあり、どこでもマインに巻き込まれていく様が面白かったりし、ずっと読んでいられる作品だと思います。
場面ごとの魅力的な登場人物
家族との暮らしの場面や神殿での暮らし、学校での動きなどなど、様々な場面が展開されるこの作品ですが、当然場面ごとに登場人物や関わる相手が変わっていきます。
それぞれの環境でマインに巻き込まれやすいポジションの人物というものがあり、その人物が濁流にのまれるが如く、望まずとも重要になっていく様は面白くあります。
物語を読み進めていって、ふと振り返ったときに、最初はこんなに小さな役職(ポジション)だったのに、いつの間にか超重要人物になっているような登場人物が何人も出てきます。
そういった主人公だけではなく、周囲の人間の移り変わりというものも楽しめる物語だと思います。
徹底的に練られた世界観
小説家になろうの作品でよくある、中世ヨーロッパぐらいの時代感の作品ですが、本好きではリアルな中世ヨーロッパの世界観が描かれています。
作品を読んでいて、なぜ〇〇がこの世界観で存在しているんだ・・・?と思って作品に集中できないことなどがたまにありますが、この作品ではほぼありません。
それほど作者の方がしっかりと中世ヨーロッパのことを調べており、また魔法が存在する世界と上手くミックスしていることが感じられます。
そのおかげでしっかりとした世界観に浸ることができ、毎日寝不足になること間違いないでしょう。
様々な恋愛事情
恋愛描写というものはなかなかに描くのが難しい題材の一つだと個人的には思っております。
恋愛というものは簡単に作品を盛り上げられる要素の一つだからこそ、陳腐な描きかたをされると冷めてしまう要因の一つにもなりうるからです。
本好きでも、登場人物の恋愛事情が描かれることがあります。
しかし、本人たちの気持ちだけでは進められない事情、それどころではない現状など、様々なハードルがあって結ばれない描写などもあります。
決して恋愛描写が濃いわけでないですが、登場人物の心情に寄り添えるような表現がされており、切なさや儚さを感じられる場面があります。
こんな人におすすめ
・超長編が読みたい
・世界観がしっかりとした作品が読みたい
・主人公が万能過ぎないほうがよい
・めちゃくちゃ万能な味方がいてほしい
・本の成り立ちや作り方なども知ってみたい
読者の感想
ライトノベル『本好きの下克上』第五部完結まで読破しましたヾ(≧∇≦*)/やったー
— たかね (@ARASHIhso5) January 23, 2024
大学の1年の時に手に取り読み始めて5年ほど経ちまして出版されるのを待っている間何度も初めから読み直し何周も読みました
とても面白く次が読みたくなぐらいとても楽しみにしてました pic.twitter.com/9ct9KcDk7A
本好きの下克上最終巻、ついに読み終えてしまいました…なろうサイトでたまたま見つけてそのままどハマりし、すでに2週読み返してましたが、書籍版にて3週目となりました✨
— 梅助🏴☠️ (@umesuke00) December 29, 2023
明日から何を読めばいいのか…喪失感ハンパない😭
リンク
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n4830bu/
おわりに
今回は小説家になろう発の中でも超有名作品「本好きの下克上」を紹介させていただきました。
とても長い作品だけども大好きすぎて5回以上読み直してしまって、その度に寝不足になっております。
作品の中身についてもっと深く、もっと感情的に伝えたい部分がいっぱいあるのですが、また違う機会にでもそれは語りたいと思います。
(世界中に本好きファンがいると思うので、その人たちの感想も読みたい)
本当に読んで損をさせない作品だと思うので、ぜひとも読んでみてください。
それでは、皆様の感想もお待ちしております!
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