【小説家になろう】予言の経済学【おすすめ作品紹介】

個別おすすめ作品

こんにちは、しょぼんです。
ニュースで毎日のように言っている日経平均株価が云々などありますが、みなさんは経済について詳しいですか?
お金の仕組み、会社の仕組み、経済の成り立ちなど、義務教育ではなかなか学ばないけど大切なことってありますよね。
そんな経済学的な考えを持って物事が進んでいく小説家になろう作品を紹介したいと思います。

予言の経済学 1 巫女姫と転生商人の異世界災害対策 (レジェンドノベルス)
突如告げられた王女アルフィーナの不吉な予言。しかし、反逆者の血筋を引くが故に疎まれている彼女の言葉は誰にも響かなかった。一方、経済学部の院生から行商人の子に転生したリカルドは学舎で商いを学んでいるが周囲の反感を買っていた。そんなリカルドをかばったのは誰あろう、アルフィーナだった。急速に接近していく二人。予言にあった不吉...

あらすじ

「どうか聞いてください。今年、西方より大いなる災いがこの国を襲います」
平和を謳歌する王国に王女アルフィーナの不吉な予言が告げられる。だが、反逆者の血筋を疎まれる姫の言葉は無視される。
経済学部院生から行商人の子に転生した主人公リカルドは身分社会で大商人の妨害に苦戦。情報を求めて入った学院でも早々に反感を買っていた。
そんなリカルドを庇ったのはアルフィーナだった。「王女なんてボラティリティーの高い人間には近づかない」と保身に走ろうとするリカルド。だが「策士を気取ってる割にチョロい」と幼馴染に嘆かれる彼は、姫の予言に巻き込まれていく。
「もっともらしさは問題じゃない。仮説の成否を検証できるデータをどう取るかが重要だ」
災厄の本体ではなく被害後しか映さない予言に対し、リカルドは現代知識の概念を魔力災害に応用することで解明していく。

主人公は前世では大学院で経済学を学んでおり、この世界では5歳で前世の記憶を取り戻した。
生まれはそこまで裕福ではない行商人の家系だったが、前世の知識を活かしてこっそりと商売を盛り立てようと企んでいる。
リスクは取らず、安全にこっそりと物事を進めていく予定だったが、本物の力を持つ予言の姫と関わることになってしまう。
とてもファンタジーな世界の出来事に対して論理的思考で実際に起きうる物事を想像し、可能性を考えて実際に起こりうる内容を予言と照らし合わす。
ファンタジー×ミステリー的要素もありつつ、予言に対しての真実に迫っていく楽しさがある物語である。

登場人物の紹介

この作品には主人公以外にも特殊な能力を持つものが何人か登場する。
本当に特殊な人物は数人であり、その他たまたま主人公の近くにいた一般人が振り回されまくることが面白さの一つかもしれない。
その中でも特に大切な4人を紹介しよう。

リカルド

この作品の主人公で経済学に精通している。
論理的な考え方が得意であるが、閃きや直感に従って行動することもしばしば。
リスクに関わらず保身に走るつもりで生きているが、周りから見るとやっかいなものに自ら飛び込んでいるようにしか見えなくなっていく。
基本的には困っている人を放っておけないタイプの人間である。

アルフィーナ

王国の第四王女。
予言巫女の能力を授かっており、国に危機が迫ると災厄が起きた情景が見える。
しかし、どのような災厄なのか何が原因かまでは分からないため、主人公に助けを借りることになる。
平民や貴族などの身分の差を気にせず、正しいと思ったことを発言する。
とても勉強熱心で、興味が湧いたことには一生懸命になる。

ミーア

主人公と共に商会を回している天才的計算能力の女の子。
瞬間的計算能力及び記憶力が逸脱しており、主人公の右腕として活躍している。
幼い頃は自分と同じレベルで話せる相手がいなくてひとりぼっちであったが、前世の記憶がある主人公と同じレベルで会話ができることにより主人公に興味がわく。
主人公の異常さを一番理解しており、誰にも共有できないでいる。

フルシー

かなり老齢ではあるが魔法を観測する能力は世界トップクラスである。
しかし、その能力を評価されないため図書館長という窓際族的なポジションを与えられている。
年を取っても新しい知識や技術にはとても興味があり、主人公と共に挑戦をしていく。
主人公の歯に衣着せぬ言い方を少し気に入っている模様。

魅力的なポイント

あらすじでも記述しているが、ファンタジーでありながら現代知識をフルに活用して物事を解決へと導いていくのがこの作品の特徴である。
主人公は経済学を専門として学んでいたようだが、ありとあらゆる知識にも堪能であり、科学や生物学などの知識も出てくる。
しかし、改めて考えると8割以上は義務教育で習うような内容でもあるので、改めて基礎知識というものが大切だな、と感じさせる作品でもある。

経済学の基礎

舞台は中世ファンタジーのような世界観なので、経済活動としては金貨や銀貨などの貨幣で行っている。
紙幣というものも存在しないし、株式会社的なものももちろん存在しない。
そんな世界で経済の知識を持っている主人公が、災厄の解決と共に経済学を利用した現代化を少しずつ進めていこうとする。
つまり、経済の成り立ちなどを物語形式で学んでいける作品となっているのだ。

魔法の設定

この作品にももちろん魔法が登場する。
しかし、他のなろうファンタジーのような魔法ではなく、使用できる効果はかなり限定的であったりする。
不思議な力というよりは、かなり科学的要素を伴った運用をされているので理解しやすい人にはしやすいだろう。
そのため、魔法が使えない平民の主人公でも、現代知識を使った魔法の理解ができる場面もあったりなどする。

成り上がり要素

作品スタート時の主人公は貧乏商人の一人であり、一つの事業で成功を目論んでいるだけの存在である。
しかし、この作品にずっと出てくる災厄により、評価され色んな物事へと巻き込まれていくようになる。
一端の商人である主人公がどこまで成り上がっていくのかは見ものである。
そして、どのように世界が、政治が、経済が変わっていくのかをぜひとも楽しんでほしい。

こんな人におすすめ

・経済学について学びたい
・論理的に説明がつく話を読みたい
・主人公が正しく賢そうに見える作品がよい
・かと言って難しすぎない作品がよい
・魅力的な女の子が何人か出てきてほしい
・老人の活躍が見たい
・ハッピーエンドな物語が読みたい
・これから頑張りたい人

読者の感想

リンク

小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n6472dl/

おわりに

今回は予言の経済学を紹介してみました。
この作品を紹介するにあたり、再度最初から最後まで読み直したのですが、やはり面白かった。
一章、一章が程よい長さで構成されており、読み手もだらけずにずっと楽しく読み進めていけます。
自分が知らなかった知識なども程よく出てくるため、色んな学問への入り口としても良いかもしれません。
このように筆者の知識力を感じ取れる作品が個人的には好みです。

それでは、皆様の感想もお待ちしております!

予言の経済学 1 巫女姫と転生商人の異世界災害対策 (レジェンドノベルス)
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